OSに依存するUI
UIは多分にOSに依存する。OSの提供するAPI(Application interface)を利用してプログラム開発が行なわれるのであるからOSによってUIがきまってくるのは当然である。ユーザによって好みが分かれる所であるが、現在は某Mソフトの環境にシェアの上ではぎゅうじられている。食わず嫌いもあるが生理的に受け入れられないユーザもApple系ユーザには多いと思う。
私の育った環境は、UIに関しては非常に恵まれた環境であったともいえる。NeXTのprogramingにおいては、UI部分の設計が最も容易である。それに満足出来ずにオリジナルのUIを追加はしてきたが、それは一部分である。
私の考える使いやすいUI
1. キーボード、マウスとも一つでもアクションが少なくてすむように設計すべきでしょう。
・ 患者検索のフィールドを例にとると、患者番号での検索、患者名(漢字、カナ、ローマ字)での検索、住所や電話番号での検索がある。これらは、検索するフィールドの文字コードをソフトで解析することでモードを自動判別できることである。検索モードを指定してから、検索キーを押すのと、モード指定しなくて良い場合、1日に何回のマウス操作が省略出来るか考えてみてもらいたい。
・ マウスの移動、active なウィンドウの選択、activeなテキスト(first responder)の選択など、マルチ・ウィンドウを使ったシステムの欠点であるが、それらの動きの仕事の流れとの整合性、マウスの移動距離の問題にも充分配慮すべきであろう。
2. キーボードをもったらそのままマウスを持たなくても一連の仕事が出来る事。
2-1 マウスをもったらマウスで一連の仕事が出来る事。
・ キーボードとマウスを耐えず持ち替えないといけないソフトを見かけますが、ユーザアクションを出来るだけキーバインドして、キーボードから手を離さず同じことができるように設計すべきです。
2-2 データをセーブするということを明示しなくてもよいようにする。
・ カルテを開いて、記述する、診療が終われば閉じる。この流れでセーブされているということ。
3. 電子カルテの環境を考えれば、一度に複数の患者様のデータを処理出来る事。
・ 一度に複数のカルテを開いて処理出来る事は必須。実際の外来の流れは一患者ずつの処理ではなく、割り込みは始終起こる。
4. メイル、Webへのアクセスも同時にできること。
・ 当然のこと、電子カルテは環境である。
5. 一連の流れを一つのコマンドで処理できるように。
・ 科によっての違いはあるものの、特に外来診療においては、2/3以上の患者さんの処理は特殊なものはなく、同じ経路をたどるものが多い。プログラム上、色々なチェックの為にユーザに質問をだすことがあるが、同じ経路の場合はそれを省略できる。省略してある方をメインにして特殊な場合を例外処理とするようにプログラム設計を考慮する。これによっても外来での、キーボード、マウスのイベントは激減する。
6. 頻度順の表示モード
・ 各種リストの表示は、名前順、頻度順などのモードを設定すべきである。
・ できるだけ数少ない候補から選択できるように。
7. 可変長マトリクス
・ 可変長のマトリクスは処方などで便利
8. 検索、サマライズ