VPNを活用した広域健康福祉情報ネットワークシステムのモデルを構築
───宮崎県等・広域的地域情報通信ネットワーク整備促進モデル構築事業────

 

長友 信裕
次世代宮崎情報ネットワーク協議会
(株)アボック西村


はじめに
昨年、宮崎県は情報通信基盤整備の立ち後れを挽回し活力ある地域作りを目指し、産、学、官一体となった『次世代宮崎情報ネットワーク協議会』を設立した。この協議会の医療情報システム専門部会が起案し実現した『VPNを活用した広域健康福祉情報ネットワークシステム』の概要について説明する。


1. 次世代宮崎情報ネットワーク協議会設立の経緯

設立趣旨
組織構成
専門部会
活動内容

2.VPNを活用した広域健康福祉情報ネットワークシステムの紹介

構築の経緯
事業の枠組み

3. 事業の概要


複数地方公共団体の医療機関間でインターネット技術を基盤として広域ネットワークを構築し、医療情報を中心とした健康福祉情報の広域での流通を促進することにより、医療機関間の連携及び健康福祉サービスの向上を図るシステムの開発を行う。

4.事業の内容

(1)医療機関間のインターネットVPN
インターネット上で、暗号化等のセキュリティ技術を利用してVPN(バーチャルライベート・ネットワーク)を構築することにより、県市の関係医療機関間でセキュリティの高いデータの送受信が可能となる。

(2)利用目的別共通データベース等による連携促進
健康福祉情報、救急患者スコア情報、周産母子情報等利用目的別の共通データベースを構築することにより、専門的な医療情報等の効率的な受発信が可能となるとともに、電子会議等の機能を導入することにより、医療機関間の連携が促進される。

(3)離島を含む広域的健康福祉サービスの向上

5.地域医療情報化の課題(まとめ)

(1) イントラの整備
(2) データ共有の仕掛け
(3) データの再利用構造の確立