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とりあえず電子カルテはどの範囲からするべきか

３）病院は、医療のどの分野を差別化して進めるか。　　　　　　　　　　　 　　

　（１）「電子カルテシステム」の導入の目的は、

　　　　専門分化した医療サービスの統合的な提供

　　　　のための医療職種間の情報の共有化である。　　　　　　　　　

（２）「電子カルテシステム」の導入による情報

の蓄積は、医療の統合的なサービスの提供

のために使用する目的で構築する。　　　　　　　　　　　　　　

　（３）「電子カルテシステム」の導入の部分的な

開発は、どこからはじめても統合化できる

　　　　オブジェクトがシステム間で準備されてい

　　　　ればよい。

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１　「電子カルテシステム」の導入の目的は、三つの切り口を想定し

　　ています。

　　１）患者側から見た場合、要求を満たしてくれる病院か。

　　２）診療提供側から見た場合、向上していく診療技術が常に導入

　　　　できるあるいは研究できる環境か。

　　３）病院経営として安定的な医療提供のできる情報を手に入れる

　　　　ことのでき、実践できる環境か。

２　想定される項目が開発できる環境整備は、大きく分類すると以下

　　のようになります。

　　１）情報共有化するための横断的な開発組織と実運営組織の連携。

　　２）システムポリシーの開発関係者への理解。

　　３）重点的に提供するサービスの明確化。