1. はじめに
弊社がご提供する製品は、SGMLやXMLで保存した電子文書を、国際標準規格であるDSSSL(文書スタイル意味指定言語)に基づいて自動組版するソフトウェアです。DSSSL自動組版ソフトウェアは弊社が世界で初めて商品化しました。
2.SGMLとXMLどちらを選択するのが良いのか
電子文書の話になると必ずと云っていい程SGMLは古い、これからはXMLだと言う人がいます。これはそもそも、古い、新しいの議論ではなく情報システムとしてどちらが良いかという問題なのです。SGMLは国際規格であり4年毎に改訂されています。つまり、SGMLは進化しつづけているのです。
よって、永続的に利用しなければならない基幹系システムであるならば国際標準に準拠したシステム構築をお勧めいたします。
一方のXMLはデータとしての利用と文書としての利用の2通りの形態に分かれます。
特にWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)に向くように簡素化した規格ですから、WWWを中心にしたシステムの場合はXMLでのシステム構築をお勧めいたします。
どちらの場合でも、文書の組版までを考えたシステムの場合は、文書構造を示したDTD(文書型定義)が必要となります。
XMLの場合はウェルフォームドと称してDTDは省略可能とされていますが、XMLをデータ交換として利用するだけならそれでも問題は有りませんが、文書に組版を要求するのであれば、文書としての構造までを正しく表現したDTDを利用される事をお勧めします。
3.製品紹介
■SGML/XML文書のための情報システム構築ツール
- 自動組版プログラム NEXTPublisher2.0(PCタイプ)
- DSSSLprint2.0(Unixサーバータイプ)
- ビューア NEXTView2.0
- オーサリング・ツール NEXTAuthor1.0
- スタイルシート作成支援ツール NEXTStylus1.0
DSSSLprint2.0及びNEXTPublisher2.0は、SGML/XML文書の自動組版を行うフォマッタです。
組版の手続きをDSSSL言語で記述し、スタイルシートとして保存しておくことにより、必要な時に何時でも自動組版を行うことができます。
また、異なったスタイルシートを用意することにより、同一ソースから目的に応じて必要な箇所のみを別の文書として生成させることもできます。
出力はPostScriptやPDFを用意しているので、オンディマンド印刷やインターネット配信に最適です。
NEXTView2.0は、ホームページ等から取り寄せたSGML/XML文書を閲覧するための製品です。
必要に応じてスタイルシートを使い分ける事により「段組」や「ページネーション」した文書として表示させる事が可能です。
主な用途
- 医療情報システム(電子カルテ等)
- 電子カタログ表示システム
- 特許情報システム(特許庁にて導入済み)
- 電子政府、電子自治体システム
- 電子図書館システム
- 法律情報・判例システム
- 財務情報システム
4.今後について
オーサリング・ツールやDSSSLスタイルシートを効率よく作成支援するためのツールをご提供いたします。