地域医療・介護連携プラットフォーム「Net4U」
鶴岡地区医師会会長 三原一郎
超高齢社会が進むわが国では、在宅医療の充実が求められており、その普及のためには、在宅医、訪問看護師、ケアマネジャなど医療と介護を含む幅広い連携が重要である。連携を進めるには、顔のみえる関係の構築を前提に、患者情報の共有、相互のコミュニケーションの手段が必要であり、鶴岡地区医師会が運営するNet4Uはおもに在宅医療における多職種協働を支えるツールとして発展してきた。
このような背景のなか、運用12年目を向かえたNet4Uは、2012年に医療と介護を繋ぐプラットフォームとして全面改訂した。現在、参加施設は病院、診療所、訪問看護ステーションなど55施設、近年は調剤薬局、居宅介護支援事業所、介護施設などの参加が増加している。登録患者は月400-500名、登録総数は3万名を超える。また、Net4UはID-Linkにも対応することで、病院電子カルテとの相互運用も可能となった。