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入力の障害はどんな点か

１診療科の独自性容認
２全体調整能力の欠如
３紙カルテの電子化
４縦割り（部門別）業務分担
５非定型的診療（救急部門）

６セキュリティ

７医事請求オーダリング思考　

Notes:

１　入力障害は、「髪の診療録」の環境で培われた多くの運用方法が

　　すべて障害の対象となるといっていいくらいです。

２　入力要件が診療科の特性から医師の裁量権にまで波及すると、統

　　合的なシステムでは生きるすべを失います。

３　「紙カルテ」の電子化は、まさに入力傷害との戦いの日々に明け

　　暮れる開発環境を提供することになります。

４　救急などの非定型的な業務を持つところは、運用想定を基本にし

　　てシステム化を検討することが必要です。特に入力ツールの精度

　　が高めればこれまでにない方法を検討できると考えています。

　　その為にも、あまり複雑なシステム化に取り組むことは危険性も

　　あります。

５　セキュリティも入力障害のひとつですが、責任の所在を明確にす　

　　るためには、必要な要件です。

６　現在、「電子カルテ」を開発する大手のベンダーは、医事請求シ

　　ステムを手がけてきたベンダーでもあり、開発資産を適用させた

　　いという営業願望が強いとシステムは、医事請求のオーダリング

　　システムに置き換わるという特性を持っています。これは、入力

　　障害の根底を作りだし、引いては、システムポリシーを壊しかね

　　ません。